第5章 宣戦布告

第69回 日本ダービー

2002年5月26日、第69回日本ダービーが東京競馬場で開催されま
した。小泉純一郎首相が現職の首相としては1958年の岸信介以来の日
本ダービー観戦となりました。私はテレビ中継を見ながら、”おやおや”
と思いました。歌舞伎、オペラ鑑賞やX−japanは、総裁選の頃から、
趣味としていると言う話は聞いていましたが、競馬の話は聞いたことがな
かったからでした。そして、先週の出来事にすぐ思い当たりました。実は
私は競馬を趣味にしており、地方支社や営業所に出向いたときに、仕事以
外に共通の話題がない場合などに、競馬の話題で話を繋ぐことがありまし
た。その内の1人に営業部の西岡博が先週研修のために東京に来て、私の
部署に顔を出したときに、怪訝そうな顔をして、「確か、競馬が趣味だっ
たと思うけど、最近、競馬はどう、ダービーは何がきそう?」とを聞いて
きました。いきなり競馬の話を切り出してきたので、違和感を感じたので、
とっさに嘘をついて反応を確認することにしました。そこで、「もう、卒
業して、最近はやっていない」と答えました。営業部の西岡博はバツが悪
そうにしていました。違和感の対象はわかりませんでしたが、競馬に関す
る違和感が記憶されていました。実は、私から更に情報を得ようとする福
田康夫官房長官が東哲郎現社長に対して私に関する更なる情報提供を要求
し、東哲郎現社長が私と接触した人間全てに情報提供を呼びかけ、その中
に前述の営業部の西岡博が、私の趣味の1つに競馬があると伝えたのでし
た。そこで、私に小泉純一郎首相に親近感を持ってもらおうと、小泉純一
郎首相のダービー観戦となったのでした。しかし、小泉純一郎首相が競馬
を観戦している様子を見ながら、藁を掴もうとする努力は認めますが、あ
るはずのない藁を掴もうとするのは困ったものだと思いました。そんなこ
とを考えているうちに、第69回日本ダービーが発走となりました。各馬
一斉にスタートしました。人気2頭は、内ノーリーズン、外タニノギムレ
ットと後方に控えて、好位置には、期待の持てる各馬が並び、なかなか見
ごたえのある展開です。大けや木を過ぎ、4コーナーを回り、直線に入る
と各馬一斉にムチが入いりました。そして、大外からタニノギムレットが
一気にかわしてゴールイン。馬の能力を信じて、後方待機から大外強襲と、
危な気のないレース運びと勝利という結果になり、大舞台での武豊騎手の
好騎乗が目立ちました。武豊騎手は前人未踏の日本ダービー3連覇を達成
したとのことで、おめでとうと思いました。そして、小泉純一郎首相は馬
券をとりました。なんと今日の日付け(2−6)で購入して、的中したと
喜んでいます。小泉純一郎首相は、日本ダービー馬券を当て、気分よく首
相官邸に戻り、これで親近感を政治に持ってもらい、再び投稿してくれる
と期待して就寝しました。著名人の運は強いと聞いていましたが、小泉純
一郎首相も例外ではないようでした。

エキサイトニュースへの投稿を中止してから半年が経過したし、何も知ら
ない第3者を間違えて巻き込みたくはないし、うるさい連中は黙れせたい
し、あるはずのない藁を掴む努力をされても迷惑だし、小泉純一郎首相は
ダービーを当てて上機嫌であるということで次の手を実行しました。
これがエシュロンの最後の確認作業になりました。もちろんやり直しは利
きませんので、思い切って実行することがポイントでした。何をするかと
いうと、エシュロンに対して宣戦布告を行いました。まず、フリーメール
アドレスを取得しました。そのアドレスから、エシュロンで盗聴されてい
る個人のメールアドレスにメールを送信しました。内容は何でも良く"tes
t"とだけ書いただけのメールでした。間違って送信されてはいないことを
示すために、間違いをおこさないための処置でした。つまり、伝えるべき
内容は返信メールの中に記述しました。今までのような内容を、もちろん
全て実名を使用し、口汚い言葉でののしりながら書きました。そこには国
家機密だろうが、外交機密だろうが、どんなデリケートの内容&状況だろ
うが遠慮なく書きました。これは、読んだ相手に衝撃を与えることが目的
でした。そして返信しました。これは独り言で、何を、どう書いても、読
める人間は、自分とエシュロン等々、反社会的な手段でメールを盗聴して
いる人間だけでした。成否は読んだ人間が動揺するかどうかで得ることに
なりました。たとえ心臓発作で死んだとしても、エシュロンなどで他人の
メールを読むやつが悪いとして思い切って書きました。小泉純一郎首相は、
ダービーで馬券を当てて上機嫌でした。このメールを読めば、その上機嫌
も吹っ飛ぶので、違いがはっきり出て、分かりやすいであろうと思い実行
しました。5月26日の深夜メールを送信しました。まず、米国政府がこ
のメールを盗聴し、翻訳し、予期せぬ事態に驚きました。しかし、日本は
時差の関係上まだ寝静まっている早朝でした。小泉純一郎首相が起きるの
を待ちました。この後、小泉純一郎首相は米国からのホットラインで起こ
され、状況が把握できないまま大きく動揺しました。そして、このメール
を送信した翌日27日のニュースステーション冒頭でいきなり久米宏キャ
スターが、「小泉純一郎首相が変です。」との報道が行われました。今度
はよりはっきりと異常な感じが伝わったと思いました。ただ、これではエ
シュロンとの関係を理解することはできないだろうと思いました。しかし、
エシュロンをインターネット中、日本中、世界中に公開し、引き回しの刑
にした後で、磔台にくくりつけてやった爽快感はありました。もう今さら
逃げることはできません。これまでのことが、いろいろな思いが駆け巡っ
て、テレビを切り、目を閉じました。しかし、これでこの2年間のごたご
たにやっと終始符が打てると思いました。小泉純一郎首相も精神的に参っ
ているようですが、こちらも参っていました。思いもしなかったオマケも
ついてきました。遷都の延期の発表です。表向きは、候補地の政治家の対
立を調整できないことになっていました。私には、小泉純一郎首相がどう
やっても私から遷都に関する有益な情報を引き出せないと判断したように
思えました。そして、プロバイダー契約を解約しました。完全な解約には
時間がかかるようです。これでとりあえず様子をみました。


次は、”第5章 宣戦布告 〜血縁への粛清〜”です。

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