小説”エシュロンキラー”の企画書
タイトル エシュロンキラー
サブタイトル ようこそ、エシュロン・ワールドへ
対象読者 まず、好奇心が旺盛で、わけの分からない物を見てみたい、読んでみたいと考えている人々。
次に、政治、経済、外交等に興味があり、それらの裏側を見たいと考えている人々。
そして、人権問題に敏感な人々。
原作者の立場 VTニュース、新聞等を読み、詮索好きな人間です。
過去に起きた出来事を自分なりに再構成し、身の回りで起きた経験を加えて、
エシュロンとエシュロンを取り巻く社会について記述したいと考えています。
企画意図 インターネットが急速に普及したので、インターネットに対する理解が伴
なわずに、インターネットを今までの電話、郵便と同じように考えて利用
している人が多いです。インターネットは今までのツールと同じではなく、
危険が潜んでいることは知られてはいますが、よく理解されていないこと
も多いです。その危険の1つに政府による電子メール盗聴システム”エシ
ュロン”があります。エシュロンは危険なシステムであるにも関わらず、
社会の関心は低いです。まず、エシュロンの本質は、誰もが使用している
電子メールの送受信により、盗聴という不安を人知れずに伝播することだ
と伝えたいです。そして、社会的な関心を喚起したいと考えています。
次に、実際にあった出来事を独自の視点から再構成することにより、事実
に対する新しい視点を提供し、現実と虚構の境界を漂うような臨場感を出
したいと考えています。最後に、一般的な国民が”エシュロン”に対して
どのように立ち向かえるのかについて伝えたいと考えています。
主題 エシュロンについて記述して、エシュロンに対する社会的な関心を喚起し
て、エシュロンを糾弾することです。エシュロンは指定された文字列を辞
書に登録し、辞書に登録された文字列を含むパケットを膨大なトラフィッ
クの中から抽出することができます。このため、”爆弾”という単語を含
む電子メールを送信すると、テロリスト扱いされてしまうので、エシュロ
ンは危険だとよく言われています。しかし、このような理解ではエシュロ
ンの持つ、本当の恐ろしさは理解できません。エシュロンの持つ本当の恐
ろしさは、メールアドレスを辞書に登録し、膨大なトラフィックの中から
指定されたメールアドレスで送受信する電子メールを全て盗聴することが
できるということです。さらに、盗聴された電子メールには、送信先また
は送信元というまだ盗聴されていないメールアドレスが含まれています。
このような送信先や送信元のメールアドレスをエシュロンの辞書に登録す
ることで、人知れずに盗聴範囲を広げることが可能だということです。
そして、メールアドレスは、パスワードとは異なり、秘密にすることはで
きません。つまり、エシュロンによる盗聴から自分のメールアドレスを守
り、自分の電子メールを盗聴されないようにすることはできません。さら
に、エシュロンによる盗聴について気が付くこともないので、エシュロン
による盗聴が発覚することはなく、乱用されているのです。テロリストに
インターネットを悪用させないためにエシュロンを必要とするなら、エシ
ュロンの存在も、性能も、活動状況をある程度明らかにすることで抑止す
る効果が期待できます。だから、エシュロンの存在も、性能も、活動状況
を隠すということは、エシュロンを悪用する意思があることを示している
と思います。これがエシュロンの本当の恐ろしさだということを伝えたい
です。たしかに、エシュロンによる盗聴は気が付きにくいです。しかし、
エシュロンによる盗聴がどのように行われるのかを理解し、エシュロンに
よる盗聴について意識するなら、気が付きにくいエシュロンによる盗聴に
でさえも、気が付くこともあると思います。社会がエシュロンについて、
興味を持ち、注意を払い、エシュロンを監視し、否定するなら、エシュロ
ンに脅かされることのない社会を作り出せるということを伝えたいと思っ
ています。
構成




















































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